シニアの海外移住 〜 リタイアメントビザについて
セカンドライフを満喫する手段の1つとして、シニアの海外移住の話題をここ最近よく耳にするようになったのではないでしょうか。
シニアが海外移住するために一番簡単な方法は、リタイアメントビザの制度のある国でリタイアメントビザを取得し、その国に定住できるビザを取得することです。
リタイアメントビザとは、会社を退職(リタイアメント)したシニアを対象とした滞在ビザのことで、世界30カ国以上の国がこの制度を実施しています。退職者のシニアを対象としているため、年齢や資産等の条件が設定されていますが、中には、退職者のシニアに限定しない国もあります。(マレーシア・フィリピンなど)
リタイアメントビザを取得すれば、国にもよりますが、比較的長期の一定期間その国への居住が認められます。つまり、リタイアメントビザは一時滞在ビザであり、永住権利ではない国が多いのですが、何年間が滞在してビザを延長することで最終的には永住権を獲得することが可能な国もあります。
退職し年金受給者となったシニアが対象のビザですので、多くの場合は、その国での労働は許可されていません。また、規定の資産が必要となり、この場合は、本国やその他の金融機関・年金機関・財団・信託機関などからの収入が必要となります。
あるいは、国によっては、年金受給が条件でない国や、一定額の預金などを条件に発給される国もあります。
シニアの海外移住 〜 シニアの海外移住の利点
シニアの海外移住の利点は、年中温暖な気候の国で、素晴しい景観や自然に囲まれて、セカンドライフをゆったりと豊に過ごす・・・ことは言うまでもありませんが、それ以外にも、経済的な利点があります。
国にもよりますが、日本よりも物価の安価な国へ移住する場合は、経済的な負担が日本にいるときよりもかなり軽減されます。
年金生活者は、限られた生活費の中で日々の暮らしを営む必要がありますが、日本、特に都心部においては、物価が高く大変暮らしにくい状況下にあり、レジャーや食事を、現役時代のようには楽しめなくなってしまうのが現状ではないでしょうか。
特に、持ち家を持たない年金生活者については、日本は家賃も高く、またシニア世代に部屋を貸してくれない場合もあるようです。
そのような場合においても、物価の安い国で定住生活することで、豊かな生活を手に入れることができるのです。
また、日本での税金は年金支給額から規定控除額を引いた金額の20%が所得税として課税されますが、租税条約締結国に住む人の場合は、日本での年金への所得税は免除され、滞在国の税法にて現地で課税されます。
租税条約締結国の一例:
アメリカ、イギリス、イタリア、インド、インドネシア、ベトナム、オーストラリア、韓国、シンガポール、スペイン、中国、ドイツ、ニュージーランド、バングラデシュ、フィリピン、マレーシア、その他
シニアの海外移住 〜 主なリタイアメントビザ発給国
●アジア:5ケ国
フイリピン/マレーシア/タイ/インドネシア/台湾
●中南米:11ケ国
メキシコ/グァテマラ/コスタリカ/パナマ/ベリーズ/ニカラグア/ホンジェラス
ドミニカ共和国/ブラジル/ベネズエラ/アルゼンチン
●ヨーロッパ:10ケ国
イタリア/マルタ/スペイン/イギリス/スイス/ポルトガル/ブルガリア
フランス/モナコ/アンドラ/
●太平洋 アフリカ:6ケ国
フィジー/北マリアナ連邦/オーストラリア/バヌアツ/南アフリカ/モロッコ
シニアの海外移住 〜 注意点
シニアの海外移住が注目される中、多くの旅行会社がシニア向けのロングステイツアーや視察ツアーを実施していますが、中には高額なだけで、一般のパッケージツアーと内容の変わらないものもあるようですので、ツアー旅行を選ぶ際には十分調査すると良いでしょう。
タイのロングステイを扱うという名目のNPO団体を名乗る偽募金団体といった詐欺集団も存在しています。
また、高額な手数料を要求するリタイアメントビザ斡旋のボランティア団体にも要注意です。
シニアの海外移住 〜 決断の前に
セカンドライフをどのようにして生きていくか・・・自分自身よく考え、またパートナーがいる人は相手によく相談して、しっかりとプランを練ることが重要です。
一度、移住してみたのはいいけれど、気候や環境、文化、価値観が違うという理由で嫌になったり、そもそも自分は移住なんて最初からしたくなかった!なんてことにならないように、今一度自分のやりたいこと、セカンドライフをどう生きるかについて考えてみましょう。
シニアの海外移住 〜 主な移住先
●インドネシア(バリ島)
日本人に大人気のバリ島に住むには、インドネシアのリタイアメントビザが必要です。物価も安いですが、観光客の客引きが激しいのが難点です。
インドネシアのリタイアメントビザは、主に年金受給者である55歳以上の外国人を対象にしたインドネシアの長期滞在ビザです。滞在許可は1年間で、毎年、4回の延長が可能。5年間の滞在が許され、その後、永住権が取得できます。もちろん途中で、出入国することも可能です。
●オーストラリア
言わずとしれた自然の豊かな雄大な国。公用語が英語なのも安心です。ただし、物価はアジア圏などに比べるとかなり割高となります。
オーストラリアのリタイアメントビザ(退職者ビザ)は、長期滞在が許可されるビザで、その申請条件は「年齢」、「保有資産」、「不労収入」、「健康状態」が重視されます。(ヨーロッパやオセアニア(オーストラリア)諸国の条件は、他国より厳しく設定されています。)
特に、資産は、「87万豪ドル(約6960万円)以上の資産を保有していること(1豪ドル=80円で計算)」とかなり高めの設定となっています。
●タイ
タイ料理やリゾートビーチなどで最近注目を浴びるタイも人気の国です。特に近年は、日本人村施設という日本人シニアが滞在するための豪華施設があるほどです。
タイのリタイアメントビザは、50歳以上の人が対象で、銀行残高証明書等が必要となりますが、比較的申請条件は厳しくないようです。
●フィリピン
日本人にお馴染みの国フィリピンは、公用語が英語で日本からも近く温暖な気候で人気があります。フィリピンに移住するためには、「特別居住退職者ビザ(SRRVisa)」と呼ばれるフィリピン退職庁が発給する永住ビザが必要となります。
また、外国人労働許可(AEP)AEPの取得によりフィリピンで働くことが可能です。