1999年以来初のリセッション(景気後退)に突入したロシアでは、国内企業の対外債務が年初来で1470億ドル(約13兆9200億円)に達し、経済大国のなかで最も汚職が蔓延(まんえん)している。
だが資産運用大手ブラックロックにとって、新興株式市場の投資先にこれほどうってつけの国はない。1兆3000億ドルを運用するブラックロックは、ロシアの銀行や製造業者の株を買い進めており、ロシアの代表的な株式指数であるRTS指数の上昇に寄与している。
ブラックロックの新興国市場投資マネジャー、プラメン・モノフスキ氏(ロンドン在勤)は経済危機の先を見通し、50の主要な株式市場で最もPER(株価収益率)が低いロシア相場に投資している。世界経済が回復に向かうとの観測から原油価格が上昇し、海外投資家がこの世界最大のエネルギー輸出国に戻ってくるため、ロシア株は上がり続けるというのだ。